【管理人の体験談】女装を彼女に打ち明けた話|最初の一歩は一人ではなかった

初心者の始め方

10代のころ、女装する人物が出てくる漫画を読んだことがきっかけで、初めて女装というものを意識しました。

読んだあとは妙に胸が高鳴り、しばらくその余韻が収まらず、何度も読み返しました。

ただ、そのころからすぐに「自分でも女装してみたい」と思っていたわけではなく、普段は特に意識することもないのに、ふとした瞬間に女装へ気持ちが向くことが、少しずつ増えていきました。

それから何年か経ち、ニューハーフの人たちの存在を知ったころから、女装への興味は一気に強くなりました。

「自分でもやってみたい。」

そう思うようになったものの、当時は何から手をつければいいのか、まったく見当がつきませんでした。

服はどこで買えばいいのか。メイク道具は何を揃えればいいのか。

それ以前に、男が女性ものの服を買ってもいいのだろうかという後ろめたさが拭えなかったし、店員や周りの人から変な目で見られるんじゃないかという恥ずかしさもありました。

女装に興味はあっても、恥ずかしさや罪悪感が邪魔をして踏み出せない気持ちについては、「女装が恥ずかしいと感じる理由|女装への罪悪感と無理のない向き合い方」でも詳しく書いています。

今振り返れば、店の人たちはこちらが思っているほど、他人の買い物なんて気にしていません。けれど当時は、そんなふうには考えられませんでした。

興味はあっても、実際に女装するところまではなかなか踏み出せずにいました。

そんな私の背中を押してくれたのが、20代のころに付き合っていた彼女です。

彼女なら話せるかもしれないと思った

彼女とは、普段から格好をつけることもなく、隠し事もなく何でも話せる関係だったのを覚えています。

あるとき恋愛観について話している中で、彼女が「女の子も好きかもしれない」と口にしました。

それを聞いて、

「もしかしたら女装に興味があることも話して大丈夫なのかも?」

と思いました。

とはいえ、実際に口にするとなると話は別で、その時は何も話せませんでした。

その後、お酒を飲んでいるときに、「女装ってどう思う?」と聞いてみたところ、

彼女の反応がかなり肯定的だったので、思い切って「自分でもしてみたい」と打ち明けたのですが、

あの瞬間の緊張はすごく、今でもリアルに思い出せます。

結果的に私の心配は杞憂に終わり、彼女は嫌がるどころか、むしろ興味を持ってくれました。

なんなら少しテンションが上がっているのが分かるくらい、嬉しそうでした。

初めての女装は、一人ではなかった

「じゃあ明日、やってみようか」

彼女からの嬉しい提案に、その夜はなかなか寝付けませんでした。

当時の私は「女装してみたい」という気持ちがあるだけで、どんな服を着たいのかという具体的なイメージもありませんでした。

翌日、彼女と一緒にしまむらへ向かい、相談しながら服を選んでもらいました。

たしか最初に買ったのは、デニム生地のロングスカートとトレーナーだったと思います。

メイクについても、知っていたのは口紅くらいで、何をどうすればいいのかまったく分かりませんでした。

そこで彼女のメイク道具を借りて、教えてもらいながら初めてメイクにチャレンジしました。

服を着て、少しずつメイクが仕上がっていく間は、緊張と嬉しさと興奮が混じったようなドキドキが続いていたのを覚えています。

もちろんウィッグなんて持っていませんから、中途半端な長さの地毛のままでした。

それでも一通り終わって鏡を見たとき、自分の姿に見とれてしまいました。

意識せずに「かわいい、、、」とつぶやいた私を、彼女が満足そうに見ているのにも気づきました。

初めての女装で味わったあの空気感は、今でもはっきりと思い出せます。

今振り返ると、一人だったら服を選ぶところから迷って、実際に女装するまでにはもっと時間がかかっていたかもしれません。

私の初めての女装は、最初から一人ではありませんでした。

私のように何から始めればいいのか分からず迷っている場合は、「女装初心者は何から始める?|最初の一歩と失敗しにくい始め方」で、一人でも小さく試せる方法をまとめています。

実際に女装してみると、楽しくて仕方なかった

それまで頭の中だけで漠然としていた女装が、実際に服を着て、メイクをして、自分の姿として形になっていく。

新しい世界が開いたような感覚で、すごく楽しかったんです。

毎日のムダ毛の手入れすら楽しく、100均で揃えたメイク道具も大切な宝物でした。

ただ、実家だったので家族に見つからないように気を使う必要があり、思うように長い時間女装できるわけではありませんでした。

母親からそれとなく探りを入れられたこともあります。

そんな環境でも充実していたのは、やはり彼女の存在が大きかったと思います。

女装した姿のまま誰かと一緒に過ごせるのは、一人のときとは違う解放感がありました。

とはいえ、田舎だったこともあって身バレが怖く、基本的に外へ出ることはありませんでした。

旅行へ行ったときにホテルの部屋で女装するくらいで、何か特別なことをしていたわけでもありません。

それでも、女装した自分を隠さずにいられる時間は、当時の私にとってかなり楽しいものでした。

その後も、付き合った相手には少しずつ話してきた

最初の彼女に受け入れてもらえた経験があったからか、その後も付き合った相手に女装のことを話すことがありました。

これまでを振り返ると、女装のことを打ち明けた相手のほとんどは、嫌悪感を示すような反応ではありませんでした。

その中でも半分くらいは、むしろ女装そのものに興味を持ってくれたように思います。

ただ、誰にでも最初から全部を話していたわけではありません。

普段の会話の中で、同性同士の恋愛などの話題を出したときに、相手がどう反応するのかを見ることが多くなっていきました。

あくまで私の経験ですが、そうした話題にあまり抵抗のない人のほうが、女装についても自然に受け止めてくれることが多かったように思います。

何人かに話していくうちに、

「この人なら話しても大丈夫そうだな」

と、なんとなく感じることも増えていきました。

もちろん、それで必ず受け入れてもらえるわけではありません。

それでも、普段の会話から相手の考え方を知ることで、以前よりは話しやすくなっていった気がします。

女友達にメイクしてもらったこともある

恋人だけではなく、女友達に女装のことを話したこともあります。

とはいっても誰にでも話していたわけではなく、用もないのに電話して長時間話すような、かなり仲のいい相手だけでした。

その中にも女装を受け入れてくれた子が何人かいて、「メイクしてみたい」と言われることもありました。

たまたまかもしれませんが、そう言ってくれたのは、もともとメイク自体が好きな人が多かったように思います。

実際にメイクしてもらったのは2回ほどです。

自分ではない人に顔を触られながらメイクされていくのは新鮮で、単純に楽しかったのを覚えています。

ただ、女性にメイクしてもらえば自分でやるより綺麗になるのかというと、私の場合はそうでもありませんでした。

男女では顔の作りも違いますし、普段自分にしているメイクと同じ感覚では難しかったのかもしれません。

少なくとも、「やっぱり女性にやってもらうと全然違う」と感動するほどの仕上がりではなかったです。

思っていたより受け入れてもらえた。でも、話せた理由はそれだけではない

こういう話を人にすると、

「いいなあ」
「そういう人と付き合えて運がいいね」
「寛大な彼女だったんだね」

と言われることがよくありました。

私自身、最初の彼女についてはかなり恵まれていたと思います。

一方で、今になって振り返ると、女装を始める前に付き合っていた相手の中にも、もし話していたら受け入れてくれそうだった人が何人か思い当たります。

ただ、そのころは女装に多少興味があるという程度で、「どうしてもやってみたい」というほど気持ちが強かったわけではありません。

だから、わざわざ相手に話してみようとまでは考えていなかったんだと思います。

そして実際に女装を始めてからも、相手が受け入れてくれそうだったという理由だけで話していたわけではありません。

付き合っていた相手を好きではなかった、という意味ではないのですが、

「これを話して関係が終わるのなら、それは仕方がない」

どこかでそう思えていた部分もありました。

もし「絶対にこの人を失いたくない」と思うほど怖かったら、同じように話せたかは分かりません。

受け入れてもらえそうな相手だったことと、もし駄目だったとしても仕方がないと思えたこと。

私の場合は、その両方があったから話せたのだと思います。

今の配偶者も、私が女装することを知っている

現在、私は結婚していて、配偶者も私が女装することを知っています。

実際に女装した姿を見たこともありますが、普段から女装して生活しているわけではありません。

そもそも私の女装は、ずっと同じ形で続いてきた趣味でもありませんでした。

途中でやめたこともあります。

しかも、一度ではなく2回ほど。

それでも、しばらくするとまた女装をするようになりました。

なぜやめたのか。
なぜまた始めたのか。
今は女装とどう付き合っているのか。

このあたりについては、また別の記事で書こうと思います。

さいごに|あなたの体験談も聞かせてください

私が最初に女装したとき、一人ではありませんでした。

興味を持ったきっかけは漫画でしたが、実際に最初の一歩を踏み出すきっかけになったのは、当時付き合っていた彼女に女装のことを話したことでした。

メイク道具を借りて、一緒に服を買いに行き、初めて女装した姿も見てもらいました。

私の女装は、そんなところから始まりました。

だからといって、恋人には女装を打ち明けたほうがいい、と言うつもりはありません。

相手との関係も違えば、置かれている状況も違いますし、言わないほうがいい場合もあると思います。

ただ、私の場合は、誰かに話したことで、それまで頭の中にしかなかった女装を実際に楽しめるようになりました。

これが、私が女装を始めたころの話です。

もしあなたにも、「恋人や友人に女装のことを話したことがある」「話そうとしてやめた」「今も誰にも話していない」などの体験があれば、よければ聞かせてください。

うまくいった話だけでなく、うまくいかなかった話や、結局話さなかったという体験でも大丈夫です。

体験談はこちらのメールフォームから送っていただけます。

→ 匿名で無料相談・投稿してみる(記事で回答します)

― マキ

コメント